東洋システム開発株式会社(本社:東京都港区、以下「東洋システム開発」、代表取締役:松本博之)と騰龍グループ(本社:中国 上海、以下「騰龍」、代表取締役:虞立群)は、これまでの業務提携関係をより強化するため、2012年1月、騰龍の日本法人である株式会社ドラゴンテック(本社:神奈川県横浜市、以下「ドラゴンテック」)を通じ、資本提携を含む包括的な提携関係を構築することで合意しました。
東洋システム開発は、製造業・金融業を始め多くの基幹業務システム構築で35年を越える豊富な実績があり、また、各種のシステム開発により培った技術・ノウハウを新たなソリューションやサービスの創出に活かし、新しい事業分野にも取り組んでいます。そのひとつとして、現在は電力市場向けソフトウェアパッケージの開発・販売に注力しており、今後これらをさらに発展させ、エネルギーマネジメント分野に向けてのソリューション開発・販売にも取り組んでまいります。
騰龍は、中国上海を拠点にし、通信・放送やデジタルテレビ、セットトップボックス、携帯電話に関するソフトウェア設計・開発について幅広い技術とノウハウを蓄積しており、優れた技術力により、特に日本市場向けの先端性の高いシステム開発に多くの実績があります。また、現在は、急速に発展するスマートフォン・タブレット端末をはじめとする各種情報端末によるネット活用・情報活用に向けたシステム開発にも注力しています。
また、騰龍の虞社長は、上海交通大学でコンピュータ分野の修士を取得後、京都大学に入学。起業を志し、経営学修士を取得しました。その後、1996年7月、ワープロソフト「一太郎」や日本語入力システム「ATOK」で有名な株式会社ジャストシステムに入社し、1999年5月、騰龍グループを起業しました。その後、日本の優良企業の次世代テーマの企画研究などを請負、数多くの実績やノウハウの蓄積により、中国国内でトップクラスの技術・品質を提供している企業であると同時に、昨年度は、成長著しい上海のビジネス市場の中で、成長率が高い企業ベスト100にも選考されるなど、経営にも優れた企業として注目されています。
東洋システム開発では今回の騰龍との提携を通じ、両社がそれぞれの分野で磨いた技術力と経験によりシナジーを発揮し、急速にクラウドコンピューティング化が進む企業システムに対し、基幹システムからネットサービスやスマートフォンを始めとする各種情報端末の活用によるユーザビリティ向上まで、ワンストップで高付加価値かつ高経済性のソリューション構築が可能になりました。
日本および世界情勢の激しい変動・変革の最中、多様化・高度化・グローバル化する日本企業のシステム化ニーズにおいては、何よりも柔軟性とスピードが要請されます。
東洋システム開発は、システム構築を通じて創造性を加速し、企業と社会に貢献してまいります。
◆ 今後の方針 ◆
今後 東洋システム開発は、日本国内でのシステム開発需要、ならびに、日本企業のグローバルなビジネス展開にともなうシステム開発需要に対し、これまで日本市場で培った技術力・ノウハウと、騰龍の持つ先端技術力、IT技術者の動員力を融合させ、お客様にご満足いただける高いレベルのQCD(Quality、Cost、Delivery)で様々なニーズにお応えしてまいります。
1.業務利用でも大きな展開が予想されるスマートフォン、iPhoneの市場に対し、両社のノウハウを活かし、Android、iOSでのアプリ開発及びシステム基盤開発に積極的に取り組んでまいります。
2.今春には上海株式市場で上場予定の騰龍に合わせ、東洋システム開発では、より一層のコンプライアンス遵守強化と共に、営業力・技術力の強化と既に手掛けているエネルギー関連事業などの本格化により、3年後を目途に売上規模を15億円に拡大してまいります。
3.東洋システム開発・騰龍間において、役員も含め、緊密で実効性の高い人材交流を行います。騰龍の虞社長が東洋システム開発の会長に就任、また、東洋システム開発の松本社長が騰龍の副社長に就任することを始めとして、騰龍から東洋システム開発へ、日本のITビジネスに精通する2名の役員を迎え入れます。また、次世代を担う人材育成のため、来年度の新卒社員から少なくとも数年単位で上海(騰龍)での先端技術教育と中国・英語教育、文化習得を行うことを計画しており、将来的には両社をさらに緊密に結び、アジアを中心としてグローバルな観点でビジネスが推進できる人材の育成を行います。
4.これまで行ってきた技術者社員に対する能力主義評価をさらに徹底し、また、現状のスキルに満足することなく、新技術・新ビジネスへの自発的な取り組みを促す新たな評価視点も加えるなど、社員の育成・強化を行います。
また、東洋システム開発・騰龍間での積極的な社員交流により、グローバル感覚に優れた技術者の育成を目指します。
5.東洋システム開発では、オフィスの省エネや節電対策のニーズに応え、電力消費量を数値やグラフで「見える化」しエネルギー使用量をインターネット上で監視するサービスをいち早く開発し、既にサービスソリューションとして多くの企業にご利用頂いております。今後は、企業の社会的責任である省エネや二酸化炭素削減をトータルでマネージメントできる、デマンド制御ソリューションの構築を手掛けてまいります。
6.東洋システム開発が開発した電力市場向けソフトウェアパッケージ「らくでん」のソリューションでは、騰龍のこれまで培った、機器遠隔制御に関する高い技術力と、センシングデータ、コントロールデータのネットワーク上での通信制御技術力との融合により、ユーザが設定する「しきい値」をもとに、各々の機器がお互いに遠隔監視を行い、最適なエネルギーマネジメントを実現できる、エネルギーM to M(マシン ツー マシン)の開発について、どこよりも早い市場化の実現を目指して研究開発を推進してまいります。
【東洋システム開発株式会社の概要】
社名 | 東洋システム開発株式会社 |
---|---|
代表者名 | 松本博之 |
本社所在地 | 東京都港区虎ノ門3-6-2 |
設立年月 | 1973年6月 |
資本金 | 1億円 |
事業内容 | システム企画、システム開発 |
【株式会社ドラゴンテックの概要】
社名 | 株式会社ドラゴンテック |
---|---|
代表者名 | 虞 立群 |
本社所在地 | 神奈川県横浜市神奈川区鶴屋町2-9-22 |
設立年月 | 2004年9月 |
資本金 | 1千万円 |
事業内容 | 日本向けのシステムオフショア開発のオンサイト(BSE)業務支援 |
【騰龍グループの概要】
グループ名 | 騰龍グループ |
---|---|
グループ会社 | 騰龍電子技術有限公司(上海) 株式会社ドラゴンテック(横浜) |
代表者名 | 虞 立群 |
本社所在地 | 中国上海市徐匯区蒲匯塘路11号 |
設立年月 | 1999年3月 |
資本金 | 2.5億円 |
事業内容 | 日本向けオフショア及びオンサイト開発 (1)組込システムの設計・開発 (2)パッケージ製品の設計・開発・メンテナンス (3)試験・品質管理業務の受託 中国向けITソリューションの展開(企画・開発・販売、産学共同研究) |
<本件に関するお問い合わせ先>
東洋システム開発株式会社 社長室
E-mail :pr_info@tsknet.co.jp