東洋システム開発株式会社は、電⼒⼩売事業者向けに「需要予測⽀援サービス」を開発し、β版をリリースしました。
電力小売事業において、小売電力量の予測は、電⼒調達計画策定における要であり、その正確性および予測根拠の明確化が常に求められています。一方で、需給管理業務コストの圧縮や、経営層での収益予測の必要性が益々高まっているのも実情です。
今回リリースする、「需要予測支援サービス」は、予測対象⽇と「似た⽇」を、独自の「類似度」計算(※)により過去日から5⽇分をリストアップし、その5⽇分のそれぞれの電力量の実績値をもとに、予測値を算出します。
※本サービスは、東京⼤学⼤学院との協同研究成果に依るものです。
「似た日」は、予測対象日の気象情報(気温、湿度、降水量ほか)をもとに、過去の気象実績と照らし合わせて「類似度」を計算し、「日」の属性(曜日、平日、祝日など)など、複数のデータを元に判定・リストアップしています。
リストアップされた「似た日」(過去日)について、気温、湿度、降水量などの気象データ、電力量(実績値)などをグラフ閲覧できるので、どのように「似た日」であるのか、視覚的に比較・確認が可能です。また、オペレーター操作により、リストアップされた「似た日」を、予測値算出の対象から外したり、他の「似た日」を自由に指定することも可能です。ここで算出された「予測値」は、CSV形式でのダウンロードや、他システムへのデータ連携に対応します。
今後は、小売事業者様の個別データの取り込みと予測にも対応予定で、小売事業者の供給先である需要家単位、需要家グループ単位での需要予測業務の効率化と自動化を実現して参ります。
さらには、「需要予測⽀援サービス」のグラフ画⾯に、需要家毎の売上を表示する機能も追加し、調達先と需要家とを紐付けた収益シミュレーション機能も順次搭載していく予定です。
[β版のご提供について]
現在、全国9エリアの気象情報を基にした「似た日」のリストアップと、各エリアの電力量(総量)をグラフ表示できるβ版をご提供可能です。
需要家単位または需要家グループ単位での予測も、個別対応可能です。
ご提供にあたっては、いくつか制約等ございますが、詳しくはお問い合わせください。
お問い合わせ先 : solution@tsknet.co.jp